🇯🇵 カナダクラフトビールの日本輸入ガイド 2025 | Import Canadian Craft Beer into Japan | PACRIM Distributors
カナダのクラフトビールを日本で販売したい方へ。ライセンス、通関、検査、そして現地販路の最新事情をわかりやすく解説。
日本のクラフトビール市場は成熟期に入り、消費者は「プレミアム志向」と「個性」を求めています。北海道から沖縄まで、地元ブルワリーが成長する一方で、海外ブランドも人気を高めています。
中でもカナダのクラフトビールは、クリーンな水源、サステナブルな製造工程、そしてバランスの良い味わいで、輸入商社やバーオーナーの注目を集めています。
本記事では、2025年の制度・市場トレンドを踏まえ、カナダから日本にクラフトビールを輸入するための実務手順を詳しく紹介します。
1. 日本市場のチャンス
日本では、2022年以降クラフトビールの輸入量が毎年増加しています。特に首都圏、関西、沖縄では、輸入プレミアムビールの販売が堅調に伸びています。
カナダ産ビールは次の理由で評価されています:
天然水と厳格な醸造基準による高品質
IPA、ペールエール、サイダーなど幅広いスタイル
環境に配慮した製造背景(SDGs・カーボンニュートラル志向)
2. アルコール輸入の基本ライセンス
カナダからビールを輸入するためには、**国税庁・税務署が発行する「酒類輸入業免許」**が必要です。
この免許を取得するには、日本国内に法人登録があり、倉庫や販売拠点を持っていることが条件です。
主な要件:
日本国内に登記された法人であること
倉庫・保管設備の確保(冷蔵が望ましい)
酒類販売免許(卸売または小売)を併せて保有
財務内容・流通体制に関する説明資料
輸入業免許の審査には2〜3か月かかるのが一般的です。
海外ブランドは日本の既存インポーター(酒類輸入免許を持つ会社)と提携するケースが多く、これが最も現実的な参入方法です。
3. 食品衛生法による輸入届出
アルコール飲料も食品の一種として扱われるため、厚生労働省(検疫所)への輸入届出が必要です。
輸入前に以下のプロセスを行います:
成分分析(アルコール度数、防腐剤、添加物の確認)
輸入食品等届出書の提出
必要に応じて検査指示・自主検査
販売許可の取得
輸入が初めての製品は、検査結果を添付しなければ通関できません。再輸入時は省略できる場合があります。
4. 通関・関税・税金
日本でビールを輸入する際は、税関での申告と酒税の納付が必要です。
2025年時点の目安:
関税率:原則0%(日加EPAによりビールは無税)
酒税:1リットルあたり約220円
消費税:10%
日加経済連携協定(EPA)のおかげで、関税が免除される点は大きなメリットです。
ただし、原産地証明書(Certificate of Origin)の提出が必要なので、輸出時にPACRIMが手配します。
5. ラベル表示と包装要件
日本で販売するためには、日本語ラベルの貼付が必須です。
現地で貼付する場合も多く、輸入者側で準備します。
ラベルに必要な項目:
商品名(例:カナダクラフトエール)
アルコール度数
内容量(ml単位)
原産国(カナダ)
原材料(麦芽、ホップなど)
輸入者名・住所
注意表示:「20歳未満の飲酒は法律で禁止されています」
デザイン上、英語ラベル+日本語補足の二重構成が好まれます。高級感と分かりやすさを両立できます。
6. ロジスティクスと温度管理
クラフトビールは温度変化に敏感です。リーファー(冷蔵)コンテナでの輸送を推奨します。
輸送期間はバンクーバー港から東京または横浜まで約18〜21日。
必要書類:
Commercial Invoice(商業送り状)
Packing List(梱包明細書)
Bill of Lading(船荷証券)
Certificate of Origin(原産地証明書)
分析証明書(必要に応じて)
PACRIM Distributorsでは、複数のカナダブルワリーの製品をまとめて輸送(コンソリデーション)し、輸送コストを削減する仕組みを提供しています。
7. パートナー選定と市場参入
日本市場では、ライセンスを持つ正規輸入商社との協力が成功のカギになります。
業務提携の形は大きく分けて2つ:
販売代理契約(Exclusive Distributor)
→ 1社が独占的に輸入・販売を行う形式。長期的ブランド育成に最適。並行輸入型パートナーシップ
→ 限定契約を設けず、柔軟に複数商社へ出荷。短期展開向け。
PACRIM Distributorsは、カナダの酒類ブランドを日本・台湾・シンガポール市場に導入する専門チームを持ち、現地の輸入商社と直接連携しています。
8. マーケティング戦略
日本では「物語性」と「信頼」が購入動機の中心です。
効果的な訴求ポイントは次の通りです:
カナダの自然と清潔な製造環境
サステナブルな生産と地域支援
受賞歴・ブルワリーの人物紹介
限定商品やシーズナルシリーズの展開
プロモーションでは、Instagram、X(旧Twitter)、楽天市場、BASE、Yahoo!ショッピングが主な販路。
クラフトビールフェスや飲食店コラボイベントも効果的です。
9. よくあるミスと注意点
ライセンス未取得で輸入を進める
成分分析書の不備で通関が遅延
常温コンテナで輸送し品質が劣化
日本語ラベルが規定外
関税優遇の原産地証明書を忘れる
これらはすべて事前準備で防げます。PACRIMでは、書類作成から輸送手配までワンストップでサポートします。
10. まとめ
2025年の日本は、クラフトビール輸入にとって成熟した魅力的な市場です。
日加EPAの恩恵で関税はゼロ。輸入ライセンスさえ確保できれば、カナダのブルワリーは大きなチャンスを掴めます。
PACRIM Distributors は、カナダのクラフトビールブランドを日本市場へ届けるパートナーとして、輸出・輸入の全工程を支援します。
お問い合わせはこちら:
👉 www.pacrimdistributors.com
📧 info@pacrimdistributors.com
🇨🇦 English Summary
PACRIM Distributors connects Canadian craft breweries with importers and retailers across Japan. We handle everything from export documentation and cold-chain shipping to compliance with Japan’s Liquor Tax Act and Food Sanitation regulations. Whether you are a Japanese distributor seeking premium Canadian beer or a brewery ready to expand into Asia, PACRIM helps you launch, sell, and grow in Japan.
🇯🇵 日本語サマリー
PACRIM Distributors(パシフィック・リム・ディストリビューターズ)は、カナダのクラフトビールを日本の輸入業者・小売店へ届ける専門チームです。輸出書類、冷蔵輸送、酒税法・食品衛生法の対応まで一括サポート。日本市場でのブランド立ち上げから販売拡大まで、信頼できるパートナーとしてお手伝いします。